■リハビリテーション ■医療の中で活用されるお風呂 水治療法 ■水治療法機器の種類 ■水治療法の活用
リハビリテーションは,外傷(ケガ)などからの回復,神経損傷からの回復などを狙い,実施する保存療法の一種です。
リハビリテーションの一貫として,大きな病院などでは,プールに入り,プールの中で歩行訓練を行ったり,様々な運動を行うこともあります。
落馬により頸椎(くび)をケガし,半身に麻痺が発生した米国の俳優(最初のスーパーマンを演じた,故クリストファー・リーブ氏)もプールの中で水中機能訓練を行ったというニュース映像が以前流れていました。

水中では,首まで水の中にはいると,浮力により体重をほとんど感じなくなり,体重を支える力を必要としないことから,欧米では主流のリハビリテーション手法になっています。
ページtop↑
右の写真は当社の新製品 Warm up Bath SFC1(車椅子対応下腿浴)を患者様が使用しているところの写真です。
車椅子に乗車する患者様は,座り続けることでふくらはぎの血流が悪くなり,浮腫(ふしゅ:むくみ)が生じやすくなります。
浮腫は痛みを感じさせたりと非常に不快なものであり,深部静脈血栓(しんぶじょうみゃくけっせん:筋肉の中を通る静脈の中に血栓(血のかたまり)ができてしまう)の危険も生じます。
ふくらはぎの血流促進のために水治療法(超音波浴)を行っています。

上のような大きなプール(運動浴槽)が設備できなくても,実際の治療の中では,リハビリテーション現場のスペースや,通院する患者様層,狙いに合わせて製造されるコンパクトな浴槽を使用します。

右の写真のようにコンパクトな機器を使用する場合には,服を脱がず,刺激をする必要がある患部のみお風呂に入る「部分浴」という入り方をします。
ページtop↑

写真は当社製 オンパーAT-2型
超音波浴の実施
(医療機器承認番号21400BZZ00069)
水治療法機器には様々な方式があります。
それぞれの方式の特徴と,期待できる効果を紹介します。
種別 概要
渦流浴
(かりゅうよく)
浴槽内の湯に噴流(ジェット噴流)で渦をつくる
湯による温熱伝導(皮フ表面からの温熱の伝わり)
水の持つ物理特性
噴流による刺激(マッサージ効果)
噴流による運動効率向上
気泡浴
(きほうよく)
浴槽の底からきほうを発生させる
湯による温熱伝導(皮フ表面からの温熱の伝わり)
水の持つ物理特性
気泡上昇による刺激(マッサージ効果)
超音波浴
(ちょうおんぱよく)
浴槽内の湯に特殊な噴流(集束気泡群)で大音量の超音波を発生し,超音波による刺激を行う
→(詳細ページ)
湯による温熱伝導(皮フ表面からの温熱の伝わり)
水の持つ物理特性
集束気泡群による刺激(マッサージ効果)
集束気泡群による運動効率向上
超音波による深達性温熱効果
(筋肉など深部組織に温熱効果を与える)
超音波による深達性温熱効果は,一定以上の大きさの超音波を人体に照射してしか得られません。
この超音波に関わる性能基準はJIS T 0601-2-201やJIS T 2005といった,これら医療機器のJIS規格により定められています。
ページtop↑
水治療法は,様々な活用をされます。以下にその代表的な例を示します。

足首などを捻挫した
炎症初期
発赤/発熱/腫脹/疼痛
炎症回復期
損傷した組織を修復
患部周辺の血流促進
患部周辺の血管拡張
水治療法の活用
患部周辺を
あたためる
マッサージをする
捻挫などによる炎症の治療

捻挫をすると,当初捻挫をした患部の筋肉や腱が損傷を受け,様々な反応が起こります。
その反応の結果として生じる症状が「発赤(はっせき:赤くなる)/発熱(はつねつ:熱を持つ)/腫脹(しゅちょう:腫れ上がる)/疼痛(とうつう:いたむ)という炎症四徴です。
この時期は,物理療法としては冷熱を活用し,患部を冷やすことで,四徴を抑制するなどコントロールします。

水治療法は,炎症回復期に活用します。
損傷した組織が修復するためには,活発な細胞分裂によって,損傷した部分を修復しなければなりません。
その修復のために必要なことが,細胞が代謝を行うために必要な栄養素や酸素を十分に供給すること。
栄養素や酸素は体内では血液によって運ばれています。
その血液の流れを集中的に患部部分でよくするために,水治療法によって,あたためるのです。

骨折をした
骨折部位の整復・固定
筋・腱が廃用性萎縮
細くなり力が弱る
固くなり動きにくい
動かすと痛い
筋・腱の伸展性向上
伸びやすくする
筋・腱の温度を上げる
水治療法の活用
患部周辺を
あたためる
マッサージをする
骨折後の関節拘縮(かんせつこうしゅく:かんせつのこわばり)の治療

骨折をすると,骨折した部分を整復(せいふく:もとにもどす)し,仮骨(かこつ:骨がつながるときにできるもの)が形成され,骨折部が接合するまで患部を固定します。
固定の期間は骨折の状況にもよりますが,問題は骨折部を固定したことによって,その患部の筋肉をほとんど動かすことができなくなってしまうことです。

筋肉は廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)といって,動かさないとどんどん筋肉が細くなり力が出せない,また固くなり伸びにくくなる,無理をして動かそうとすると痛みを感じるといった状況になっていきます。

水治療法は骨折後に活用します。
筋・腱といった軟部組織(なんぶそしき)は,温度が上昇すると伸びやすくなる性質を持っています。
そのため,筋・腱の温度を上昇させ,伸び易くさせ,その状態のまま水中で抵抗を利用しながら運動を行うことで筋肉を鍛えて,筋力を向上するのです。
このとき,患部の重量を感じるより,水中で浮力によって患部の重量を支える必要がない方が,必要な筋肉を直接的に動かし易くなります。

このほかにも,全身の血流改善や,その他療法の補助,浮腫(ふしゅ:むくみ)の軽減など,様々な治療に水治療法は活用されています。
ページtop↑
当サイトは文字サイズ小で最適となっています。
2006 Japan Ultra-Sonic Industry co.,Ltd All rights Reserved